「ユニットバスに替えたのに寒い」諏訪地域で再リフォームして分かった原因

諏訪地域・岡谷市の浴室リフォーム事例

「ユニットバスに替えれば、お風呂は暖かくなると思っていた」。約15年前にリフォームしたものの寒さが改善せず、もう一度工事を行った住宅で、解体して初めて分かった原因を紹介します。

この記事は、諏訪地域で浴室リフォームを行った施工者から提供された事例をもとに、日本リフォーム品質認定協会が取材・編集しています。

工事費用
180万円

工期
7営業日

工事内容
ユニットバス交換+浴室まわりの施工

ユニットバスへ替えたのに、冬のお風呂が寒かった

今回ご紹介するのは、諏訪地域(岡谷市)にお住まいのお客様の事例です。

この住宅では、約15年前にタイル張りのお風呂からユニットバスへリフォームしていました。ところが、ユニットバスへ替えたあとも浴室は寒いままでした。

冬に浴槽へお湯を張っても、身体が温まる前にお湯がぬるくなってしまう。ゆっくりお風呂へ入るには、追い焚きを続けなければならなかったそうです。

「ユニットバスなら暖かくなる」と期待していた分、工事後も寒さが変わらなかったことに、がっかりされていました。前回の工事から約15年が経ち、資金の準備ができたことをきっかけに、もう一度お風呂をリフォームすることになりました。

リフォーム前のユニットバス
施工前のユニットバス(写真提供:リフォームのスマイエ)

解体して分かった原因は、ユニットバスの外側にあった

お風呂が寒かったため、最初は既存のユニットバスが断熱仕様になっていない可能性も考えていました。

しかし、解体して確認すると、ユニットバスの壁や洗い場、浴槽には断熱材が入っていました。ユニットバスそのものが断熱されていなかったわけではありません。

寒さの大きな原因は、その外側でした。
建物側の浴室まわりに十分な断熱がなく、床下から入った冷たい空気がユニットバスの周囲へ回り込む状態になっていたのです。

断熱仕様のユニットバスでも、周囲が冷えれば寒くなる

住宅によっては、基礎部分に換気口があり、床下へ外気が通る構造になっています。床下の換気は建物を湿気から守るために必要です。しかし、浴室まわりの断熱や気流止めが不十分だと、冬の冷たい空気がユニットバスの周囲まで入り込んできます。

断熱されたユニットバスでも、その周囲が外気に近い状態になっていれば、浴室全体が冷やされます。浴槽のお湯が冷めやすくなり、入浴しても身体がなかなか温まらないことがあります。

大切なのは、ユニットバスの商品だけを見るのではなく、浴室の床下・壁・天井を含めて断熱することです。

浴室床下へ断熱材を施工した様子
参考写真:別の浴室工事で床下へ断熱材を施工した様子
浴室の壁と天井へ断熱材を施工した様子
参考写真:別の浴室工事で壁と天井へ断熱材を施工した様子

上の2枚は今回の180万円の事例とは別の現場です(写真提供:リフォームのスマイエ)。

諏訪地域の古い住宅では、建物側の断熱も確認したい

諏訪地域でこれまでに確認した住宅の中には、築30年以上で、浴室まわりに断熱材がほとんど入っていない住宅もありました。もともと断熱材が入っていても、経年によってずれたり、落下したりしていることがあります。

冬に裸足で廊下を歩くと、足が霜焼けになりそうなほど床が冷たい。暖房を止めると、室温がすぐに下がってしまう。このような住宅では、建物側の断熱が十分でない可能性があります。

もちろん、築年数だけで断熱状態を判断することはできません。お風呂をリフォームするときは、ユニットバスの商品や機能だけでなく、解体後に床下・壁・天井の状態を確認してもらうことが大切です。

今回の工事費用は180万円、工期は7営業日

  • 工事費用:180万円
  • 工期:7営業日
  • 主な工事:既存ユニットバスの解体、新しいユニットバスの設置、浴室まわりの施工、脱衣場の内装工事

ユニットバスからユニットバスへの交換では、タイル張りの浴室を解体する工事と比べると、工事前に内部の状況を把握しやすくなります。スマイエがこれまで行った同様の工事では、大きな追加工事が発生することは基本的にありませんでした。

ただし、水漏れや土台の傷みなどが見つかった場合は、補修が必要になることがあります。見積もりの際には、追加工事が必要になった場合の連絡方法や金額の決め方も確認しておくと安心です。

新しいユニットバスを組み立てている様子
新しいユニットバスの組み立て
リフォーム後のユニットバス
施工後のユニットバス

1年後の点検で聞いたお客様の声

冬場にお風呂へ入ることがストレスではなくなりました。浴槽に入っていてもお湯が冷めにくく、ゆっくり温まれるようになって、とてもうれしいです。

新しい設備になったことだけでなく、以前から困っていた「寒くて身体が温まらない」という悩みが解消されたことが、今回のリフォームで最も大きな変化でした。

見積もりでは「浴室の断熱をどこまで行うか」を確認する

  • ユニットバスは断熱仕様になっているか
  • 浴室の床下・壁・天井の断熱状態も確認するか
  • 解体後に断熱材が入っていなかった場合、どのように施工するか
  • 床下から冷気が回り込まないための処理を行うか
  • 断熱工事は見積金額に含まれているか

「ユニットバスを交換すれば暖かくなります」という説明だけでなく、建物側の状態まで見て、必要な工事を説明してくれる会社へ相談することが大切です。

商品選びでは、将来の修理も考えておく

新しいお風呂を選ぶときは、便利な機能やデザイン性の高い設備を付けたくなると思います。毎日使う場所なので、自分が気に入った商品を選ぶことは大切です。

一方で、特殊な形状の水栓や、その商品専用の機器を選ぶ場合は、将来の修理についても確認しておきましょう。長く使用したあとに故障すると、交換部品の製造が終了していたり、部分的な修理ができなかったりする場合があります。

  • 故障したときに部品だけを交換できるか
  • 一般的な水栓や機器へ交換できる構造か
  • メーカーの修理・部品供給体制はどうなっているか
  • 10年、15年後に交換するとき、大がかりな工事が必要にならないか

特殊な機能が悪いわけではありません。長く使う設備だからこそ、故障したときの直しやすさまで知ったうえで選ぶことが大切です。

ユニットバスだけでなく、住宅に合った工事を

諏訪地域のお風呂リフォームでは、ユニットバスの価格や機能だけでなく、地域の寒さと住宅の構造を考えた施工が必要です。断熱仕様のユニットバスでも、浴室の周囲に冷気が回り込めば、期待した暖かさを得られないことがあります。

お風呂を解体する機会は、普段は見えない床下や壁の状態を確認できる貴重な機会です。入れ替えの際には、浴室全体の断熱まで施工してもらえるか確認しましょう。


事例・技術情報提供:リフォームのスマイエ
企画・編集:日本リフォーム品質認定協会